[音] | ヨウ |
[訓] | やなぎ |
《意味》
やなぎ。木の名。ヤナギ科の落葉低木。かわやなぎ。
【楊櫨木】うつぎ
ユキノシタ科の落葉低木。山野に自生。高さ1、2メートル。葉は狭長楕円形で対生する。幹は中空。梅雨の頃、白色の五弁花を円錐花序につける。ウノハナ。
Wikipedia「ウツギ」植物園へようこそ!「ウツギ」
「楊櫨木」は漢名から。
「空木・卯木」とも書く。
【楊桐】さかき
ツバキ科の常緑小高木。暖地の山中に自生。高さ約10メートル。六、七月、白色の小花を開く。枝葉を神事に用いる。
Wikipedia「サカキ」
「楊桐」は漢名から。
「榊・賢木」とも書く。
【楊】やなぎ
ヤナぎ科の落葉低木で、多く水辺に生じ、枝は垂れない。また、そのようなヤナギの総称。カワヤナギ。ネコヤナギ。
Wikipedia「ネコヤナギ」
「柳」と書くと、枝がしだれるものを指す。
【楊梅】やまもも
ヤマモモ科の常緑高木。暖地の山地に自生。春、黄紅色の小花を尾状につけ、球形の実を結ぶ。。実は紅紫色に熟し、食用。樹皮は染料や漢方薬に用いられる。
Wikipedia「ヤマモモ」植物園へようこそ!「ヤマモモ」
「楊梅」は漢名から。
「ようばい」とも読む。「山桃」とも書く。
【楊貴妃】ようきひ
719~756。唐の玄宗の愛妃。幼名は玉環、号は太真。はじめ、玄宗の皇子寿王の妃であったが、のち玄宗の貴妃(女官の名)となった。安禄山の乱に玄宗と蜀(四川省)へ逃げる途中、馬嵬坡で官兵に縊死させられた。
【楊弓】ようきゅう
江戸時代に民間で流行した遊戯用の小弓。座ったままで射るもの。
【楊枝・楊子】ようじ
【楊柳】ようりゅう
【愛楊葉児】あいようように
浅い教えで満足し、より深い教えを探求しないことのたとえ。
「楊葉」はカワヤナギの葉のこと。楊葉を愛する幼児の意で、幼児がカワヤナギの黄色の葉を金と思いこむといったことから。
語構成は「愛」+「楊葉」+「児」。
【垂楊】すいよう
しだれやなぎ。
「垂柳」
【黄楊】つげ
ツゲ科の常緑低木。高さ1~3メートル。楕円形の葉は小さくて堅い。春、黄色の小花を開く。山野に自生。また、庭に植える。材質は緻密で堅く、印・櫛などを作る。
Wikipedia「ツゲ」植物園へようこそ!「ツゲ」
【白楊】どろのき
ヤナギ科の落葉高木。ポプラの一種。中部地方から北部の寒地に自生する。春、葉より早く穂状の花を垂れる。果実は熟すと裂けて白い綿のついた種子を飛ばす。材はマッチの軸木などにする。ドロヤナギ。ドロ。ハコヤナギ。ヤマナラシ。
植物園へようこそ!「ドロノキ」
「はこやなぎ」とも読む。
【白楊】はこやなぎ
白楊に同じ。
「箱柳」とも書く。
【百歩穿楊】ひゃっぽせんよう
射撃の技術が優れていること。特に弓術のうまいこと。また、自身があって目論みや予想などが的中すること。
「穿」は打ち抜く。「楊」はネコヤナギ。
中国戦国時代、楚の弓の名人養由基が、百歩離れた所から柳の葉を射抜くことができたという説話から。
「百歩楊を穿つ」が書き下し文。
「百発百中」